現代テニスの主流は両手バックハンドとなっており、今活躍しているトッププロの大多数も両手バックハンドの選手が多くなっております。

しかし片手バックハンドの選手がいなくなったわけではなく、ロジャー・フェデラーやスタン・ワウリンカ、女子でもジュスティーヌ・エナン、フランチェスカ・スキアボーネなど今でも片手バックハンドを駆使して、世界のトップで活躍している選手もいます。

両手バックハンドにするか片手バックハンドにするかはあなたの筋力や、目標とするプレースタイルによって決めましょう。

本記事では両手バックハンドのメリットデメリット、片手バックハンドのメリットデメリットを解説しています。
ぜひ参考にしてください。

両手バックハンド、片手バックハンドのメリット、デメリットのまとめ

片手バックハンドのメリット

守備範囲が広い


両手バックハンドと比較すると片手バックハンドは、ラケットを伸ばせる範囲が広い分、リーチが広がるメリットがあります。
左右に振り回された際など、両手ドよりも、片手の方が自由度が高く、フレキシブルに対応できることが多いです。

スライスか、スピンか読みづらい


片手バックハンドは通常のストロークと、スライスショットのテイクバックの形がほぼ同じなため、相手からスピンショットか、スライドショットか、読みづらくなると言うメリットもあります。バックハンドでドロップショットを打つ際も、テイクバックが同じなため、読みづらくなるメリットがあります。

振り抜きやすく、スイングスピードが出しやすい


腕の自由度が、両手バックハンドより高く、リーチも長いため遠心力が使いやすく、スイングスピードが出しやすくなります。
片手でしっかりボールをとらえる技術を習得した選手にとっては大きなメリットになります。

片手バックハンドのデメリット

オフスポットでボールを打った際のラケットの安定感


片手でラケットを握っているため、インパクト時のラケット面の安定感は、両手と比較すると当然低くなります。
そのためオフスポットでボールを捉えた際は、両手と比較して、面ブレを起こしやすくミスショットになりやすくなります。

高い打点のショットが両手バックハンドよりも難しい


力の入りづらいバックハンド側の高い打点のショットが、両手バックハンドよりも難しくなります。
両手バックハンドだと両手でボールを押さえ込むような形をとることができます。
また両手バックハンドだとジャックナイフと呼ばれる、ジャンプしてボールを打つテクニックもあります。
しかし、片手バックハンドだと片手で高い打点で、ボールを捉えるので、両手よりも当然力は入りづらくなります。

両手バックハンドのメリット

インパクト時の面の安定感が高い


両手でグリップを握っているため、当然、打球時の面ブレが抑えられます。
スイングがコンパクトでも、面がしっかり作れるため、ボールをしっかりと弾き返すことができます。
リーチが短くなるデメリットは、このコンパクトなスイングで返球できる点でカバーリングできます。

ブロックリターンがやりやすい


先述の通り、両手でラケットを握っているため、面が安定します。
そのため速度があり重いフラットサーブや、回転量の多い重たいボールも、はじき返しやすいメリットがあります。

高い打点で叩きやすい


片手と比較すると両手の方が、高い打点でも力が入りやすく、ボールを叩きやすいメリットがあります。
実際に手投げでもいいので、ボールを打つとわかりますが、片手バックハンドで高い打点でボールを叩くのは非常に難易度が高くなります。
両手バックハンドでジャンプして打つジャックナイフという技があります。

両手バックハンドのデメリット

リーチが短い


片手と比較するとリーチが短くなります。
試しに片手でラケットを持って、バック側に手を伸ばして、そのあと、両手でラケットを持ってバック側に伸ばしてみてください。
片手でラケットを持った方が、リーチが長くなることが分かると思います。

スイングスピードが出しづらい


片手と比較すると、ラケットワークの自由度が下がり、両手でラケットをコントロールするため、スイングスピードが下がります。
ある程度、トレーニングを重ねることでスイングスピードも上がりますが、当然片手と比較するとスイングスピードは出しづらいです。

目標とするプレースタイルで決めよう


迷った時は、自分が「こういうプレーがしたい!」というプレーを体現しているプロ選手と同じバックハンドにすることをおすすめします。

当然プロ選手なので、筋力も身体能力も高いですが、ベースとなるフォームも無駄がなく、非常に参考になります。

ロジャー・フェデラーのように、片手バックハンドで華麗にプレーしたいのあれば、ひたすらフェデラーの動画を観て、練習あるのみです。
錦織圭のように、両手バックハンドで鋭いショットを打ち、相手を圧倒したいのであれば、錦織の動画を観て、ひたすら練習です。

何度も練習するうちに、「やっぱり両手が良かったかも」と迷うことが出てくると思います。
そういう気持ちが出てきたら、試してみても良いかと思いますが、何度も両手と片手をスイッチしていると、どちらも中途半端になってしまうので、どこかで明確な意志を持って絞り込むことをおすすめします。

メンタルが揺れた状態で練習するのと、確固たる意志を持って練習するのでは集中力が変わり、上達のスピードにも影響します。

まとめ


スイングスピードが出るが面が安定しないのが片手バックハンドです。
逆にスイングスピードは出ないが、面が安定する両手バックハンドといえます。

どちらにもメリット、デメリットがあるため、一概にどちらがいいと言うことは難しいです。
一番は、目標となる選手、プレーを決めたら、できるだけ迷わずに集中して練習を重ねることです。

それでは良いテニスライフを!

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