硬式テニスのラケットの握り方は変わってきています。

20年前のプロ選手は、サーブもストロークも薄いグリップで握り、プレーするのが主流でしたが、現在はフォアハンドは厚いグリップで握るように変化してきました。
ラケットの握り方は、人により千差万別です。
ただ自分に合った握りをマスターすると、プレーが変わります。

サーブ、ストローク、ボレーともに力を伝えやすくなり、回転量も調節しやすくなります。

本記事では、基本的なグリップの握り方をご紹介しますので、あなたに最適な握り方を見つけてください。

グリップの握り方の種類

コンチネンタルグリップ

真上から見て、ガットが見えず、フレームしか見えない状態になります。イメージとしては包丁を握るかたちです。
操作性が重要となるボレーでは、フォアもバックも、コンチネンタルグリップで握り、握り変えずに打つことが基本となります。
またサーブも、ほとんどのトッププロがコンチネンタルに近いかたちでグリップを握り打っています。

コンチネンタルグリップの握り方


ラケット面が地面と垂直になる状態にして、グリップを握ります。
包丁を握るように、または握手するように握ると、イメージしやすいです。


イースタングリップ

コンチネンタルグリップより、若干面が手のひら側に傾いた状態になります。
テニスコーチなどが繋ぎのボールを打つ際に、面を合わせて打つ際に使用することが多いです。

イースタングリップの握り方


利き腕の手のひらををラケット面にのせて、そのままグリップまでスライドさせてください。
真上からみた際に若干、少しだけ面が傾いた状態になります。


ウエスタングリップ

真上から見て、ガットの張り目がキレイに見える握り方になります。
軟式テニスでは、フォアもバックもウエスタングリップで握りプレーするのが基本となっています。
一昔前は、フォアハンドもイースタングリップで握って打っていましたが、現代テニスでは、フォアハンドのグリップは厚くなっており、トッププロはフォアハンドはウエスタンに近いかたちで握って打っています。
フォアハンドはウエスタンで打ち、バックハンドはグリップを変えて打つかたちとなります。

ウエスタングリップの握り方


ラケットを地面に置き、そのまま握り、持ち上げてください。
真上からみて、ラケット面がきれいに見える状態になります。


セミウエスタングリップ

ウエスタングリップと、イースタングリップの間の握りをセミスエスタングリップといいます。
ラケット面が、45度くらい傾いた状態の握りになります。
フォアハンドを、打つ際にイースタンでもウエスタンでも極端すぎて、感覚が合わずセミウエスタンでフォアハンドを打つプレーヤーもいます。


セミウエスタングリップの握り方


ラケット面を45度傾けて、手首を自然な状態にして、そのままグリップを握ってください。
親指と人差し指の間の部分が、フレーム及びグリップの左斜め45度に当たるかたちになります。


グリップ別の打点の位置

グリップ別に物理的に力が入れやすい位置は以下になります。

打点が一番前
ウエスタングリップ

打点二番目に前
セミウエスタングリップ

打点が三番目に前
イースタングリップ

打点が一番後ろ
コンチネンタルグリップ

その他のグリップの握り方


代表的な4つのテニスラケットのグリップの握り方をご紹介しましたが、厳密にいうと、ラケットの握り方は千差万別です。

例えば
  • 人差し指と中指を少し離して握った方が打ちやすい
  • グリップエンドから小指が少しはみ出るくらい長めに握った方が打ちやすい
  • 両手バックのグリップで。左手と右手の位置は離した方が打ちやすい
など、プレーを重ねていくうちに、自分に最適なグリップが見つかります。
またテニスのレベルが上がるにつれ、握り方が変わることも往往にしてあります。

練習を重ねて自分に最適なグリップを見つけましょう。
ただおすすめは、あまり何パターンを試してやめてと繰り返しても、体に仕込みこまないので、握り方を決めてからはあまり変えず練習することをおすすめします。

まとめ


ラケットの握り方で、打点が変わり体の使い方も変わります。
練習を重ねていくうちにフォア、バック、ボレー、サーブなどあらゆるプレーで、自分に最適なグリップが見つかるはずです。
またスピン、スライスなど球種によって、握り方を変えることもあります。
今回、ご紹介した握り方を参考に、是非ご自身に最適なグリップの握り方を見つけてください。

それでは良いテニスライフを!

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