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※写真は2019デビスカップでの西岡良仁選手です。

現在の西岡良仁選手のATP自己最高位はシングルス48位。
ジュニア時代より輝かしい成績を収め、中学三年時に錦織選手と同じアメリカIMGニック・ボロテリー・テニスアカデミーに留学。
ジュニアナショナルチームでは、日本代表としてジュニアデビスカップ等で活躍していました。

身長170cmと小柄ながら、コートを縦横無尽に駆け回るコートカバーリング能力の高さ、ショットのバリエーションの多さを武器にATPツアーを舞台に戦う日本人選手です。

今回は、そんな西岡選手が日本男子史上5人目のATPツアーシングルスでタイトルを獲得した試合を紹介します。

試合は、2018年の9月のATP250 深圳オープン。
当時世界ランキング171位だった西岡選手は予選からの出場となりました。

予選2試合を勝ち上がり、本戦入りした西岡選手。
ATPツアートーナメントともなれば、本戦ドローにはトップ100位以内の選手ばかりです。

当然ドローも1回戦からタフな戦いが続きますが、西岡選手の下剋上は止まりません。

1回戦でデニス・クドラ(アメリカ)を6-1、6-3で、2回戦で第6シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を7-6(5)、3-6、7-5で、準々決勝ではキャメロン・ノリー(イギリス)を7-6(2)、6-2と快進撃を続け勝ち上がった準決勝。

いよいよ決勝をかけた戦い準決勝。
相手は当時世界ランク29位のフェルナンド・ベルダスコ。
完全に格上のベルダスコを相手に、類まれなショットの打ち分けとプレースメントを武器に、1-6、6-3、7-6(5)の激闘の末勝利。

迎えた決勝。
相手はチチパスやでミノーを下し勝ち上がってきたピエール ユーグ・エルベール。

西岡選手は、エルベール相手にも怯みません。
最高の舞台で最高のプレーを魅せます。

スコアは、7-5、2-6、6-4のフルセットで西岡選手が勝利し、自身初となるATPツアータイトルを獲得しました。
得意のストロークでコートを広く使い、勝ちきりました。

この試合は日本テニス界にスターが生まれた瞬間でしたね。
身長170cmと決して大きいとはいえない体ですが、自分より身長も大きく、ランキングも上位の選手をバッタバタと倒していく様子はまさに下剋上。
ジャイアント・キリング。
見ていて気持ちが良かったです。

動画の見どころ

・身長170cm、世界ランク171位がみせるジャイアント・キリング
・西岡選手の類まれなショットセンス
・優勝した瞬間

決勝戦の動画はこちら

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